ご挨拶
時代は確実にPAOSが提唱してきた方向へと動いてきております。
発想以来、40年余の時間は長いようですが、デザインの可能性に対する考えを貫き、実務として一歩一歩実績を積み重ねてきた結果やサクセスストーリーの数々は、おそらく世界的に見ても稀有な経験・資料・ノウハウの累積です。
PAOSという会社は、もともと早稲田大学デザイン研究会の有志が集まり、学生時代からの研究活動が続けて行けないだろうか、との思いから生まれた集まりを母体としています。よく学生ベンチャーのはしりなどと言われますが、そのように事業的成功を強く描いていた訳ではありません。しかし、振り返ってみますと40年余にわたり、研究と実践を繰り返し、当初の思いである「デザインの在るべき論」を確実に貫いてきたといえます。
それは、デザインとは企業経営を左右するほどの可能性がある、加えて、文化創造はもちろん、社会的価値や環境的価値といった、人々の美意識や生活インフラを支え向上させていく上で、欠くべからざる存在とならなくてはならない。
こうした考えを実務を通じて証明していきたいとの思いで、気がついてみると今日の日があるといえます。
作家作品主義のもと一品を対象にしたり個人でデザインをやるのではなく、調査・企画・制作・管理・運用・展開といった「見えるデザイン」「見えないデザイン」の総合力を、言い換えれば企業経営全般にデザインの発想と手法を入れ、組織的かつシステマティックに寄与出来るところを実証しようとしてきました。結果、企業理念構築からブランド戦略体系、基本デザイン・展開デザインから事業戦略提案、文化貢献から福祉貢献策の推進等々、実に幅広い献策をクライアントに成し、現実的成果でデザインの持つ可能性を実証してきました。
PAOSグループ代表
中西元男
photo by Hideki SHIOZAWA
モノ第一主義、売上げ至上主義の時代においては、こうしたPAOSのデザインに対する考え方は特異な発想として受け取られることが多かったのですが、時代は確実に美しいデザインや知財権といった「知的美的経営重視」の方向へと動いてきました。
企業も行政も文化機関としての価値軸をいかに注入し、良き公的市民であり、進んだサービス機関、ホスピタリティー機関であることを求められています。そうした配慮があってこそ進んだ経営と言われる時代がやってきたからです。
当サイトを通じ、こうしたオンリーワン・デザイン・コンサルタント会社PAOSの歩み、すなわち、着想と今日に至る成果の数々をご覧願えれば幸です。